なめらかプリンの人生
太陽が出ているあいだはこわいです。
生きていることが申し訳ないという気持ちでいっぱいで
みんな寝しずまった後の、暗くて静かな夜の時間だけが、ほっと安心できる時間でした。
あれから約10年が経ちます。
ふりかえると
学校に行かなかったのは学校が嫌いだったからで
引きこもりだったのは外の世界が嫌いだったからで
「嫌!だからやらない!」と
とても自分の気持ちに素直に行動できていたよな、と気づきました。
うつ病は、自分自身でも気づきにくい、心や体からのシグナルだと思います。
その危険信号にちゃんと気づいて、ブレーキを踏むことができたのは
自分自身に対して、とても誠実な対応なのではないでしょうか。
だからわたしはけっこう、生きるのが上手なんじゃないかと思っています。
なめらかで、柔軟で、甘い人生。
そんなプリンのような人でありたいのです。
どうでもいいですが、かためが好みです。
どうしてこんなことを話しているのかというと
「あなたの言葉で楽になれた」と言ってもらえることが最近増えたからです。
そんなのうれしいじゃないですか。
わたしが経験してきたことが
だれかの気づきや、きっかけになれることを願って。
今できることから、ひとつずつ。